2011年10月02日

『鉄は魔法つかい』を読んで

『鉄は魔法つかい 命と地球をはぐくむ「鉄」物語』という本を読みました。
著者は畠山重篤さんという気仙沼で牡蠣の養殖をされている漁師の方。

環境や食に興味のある方に、おすすめの本です!



畠山さんが始めた「海は森の恋人」運動については、小中学校の教科書にも紹介されているそうなので、ご存じの方が多いかもしれません。

私は畠山さんがゲストのテレビ番組を見て初めて知ったんですが、そのときの話がおもしろくて、さっそく本を読んでみたんです。

豊かな海を守るには森が大切だというのは聞いて知っていましたが、そこに「鉄」が絡んでいるとは驚きでした。


鉄ってすごい。


鉄をめぐる、さまざまな地球規模のダイナミックな営みが次々に紹介され、読んでいてワクワクしました。
迷惑だなあ!!っていつも思ってた黄砂が、実は海の恵みをもたらしてくれる…というのも驚き。来春、黄砂が飛んできても、これまでのようにブツブツ言えません。

鉄橋の下ではたくさんの魚がとれる、なんていう話も面白かった。


この本は、難しい研究内容もやさしい語り口で説明してくれているので、化学がちんぷんかんぷんの私でもついていくことができました。
イラストで説明を補足してくれるのもありがたかった(笑)

高校時代で終わったと思っていた化学だけど、
実は、身の回りにはたくさんの化学があるんだなあ、、、なんてことも思ったりして。


「恵み」としかいいようがない豊かな気仙沼の環境が、3月の震災でめちゃくちゃに破壊されてしまったというのは、痛ましい話です。
でも、畠山さんがテレビ番組でもおっしゃってましたが、気仙沼の海には確実に魚が戻ってきているとのこと。
ちょっとうれしくなりますね。

ただ一方で、原発事故の海への影響は、ほんとうのところ、どうなんだろうって、心にひっかかっているのも事実なんですけれど。。。

posted by みなみ at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | book

2007年03月29日

ヘミングウェイとカフェ「コヴァ」

コヴァ外観



有楽町の日比谷側にある「コヴァ(COVA)」というお店をご存知ですか?
今年夏に完成予定のホテル「ザ・ペニンシュラ東京」のお隣にあり、レストランとしても、カフェとしても、バーとしても利用価値が高いお店です。それに、ジャンドゥーヤをはじめとするチョコレートも!

「コヴァ」は、日本での知名度はそれほど高くありませんが、1817年創業のミラノ本店は、上流階級の人々や芸術家たちに愛された有名なカフェ&レストランです。

そのミラノの「コヴァ」に、本の中で出会いました。

『武器よさらば』(E・ヘミングウェイ)です。


武器よさらば
武器よさらば
アーネスト・ヘミングウェイ著 新潮文庫

主人公フレドリック・ヘンリーは、アメリカ人ながらイタリア軍に身を投じ、傷病兵搬送を担当する中尉。ときは第一次世界大戦のさなか。前線で、彼はイギリス人の看護師キャサリン・バークリーと出会い、恋に落ちるのですが…。

この小説の中に、何度も「コヴァ」の名前が出てきます。
イタリア人将校との会話の中に。
また、主人公ヘンリーがキャサリンとのデートを空想するシーンに。
そして、キャサリンとミラノでつかの間の幸せな日々を過ごすヘンリーが、彼女へのお土産に「コヴァ」でチョコレートを一箱買うというシーンも出てきます。

「コヴァ」が登場するのは、物語の前半部分。悲惨な前線での場面でも、不思議とカラリとした明るさを伴っているのが、その前半。「コヴァ」が登場しなくなる後半は、悲劇性をはらんだ展開になっていきます。

有名な小説ですから、もうすでに読んだ方も多いと思いますが、「ヘミングウェイなんて古くさいわ〜」と思って敬遠している方もいるでしょう。まだ読んだことがないという方、もしチョコレートがお好きなら、この「コヴァ」との出会いを楽しみに読んでみるというのはいかが?


本サイトでも「コヴァ」のお店を紹介しています。→こちら。

posted by みなみ at 17:41 | Comment(6) | TrackBack(0) | book

2007年03月04日

「ゴディバ」とえんぴつ

鉛筆箱とゴディバのチョコバー

この写真でわかるかなぁ?

昭和ノスタルジーがプンプンの「みつびし」鉛筆の箱から顔を出しているのは、GODIVA(ゴディバ)のチョコレートバーなんです。

下の写真が、そのゴディバのチョコレートバー。

ゴディバのチョコレートバー


ゴディバのチョコレートバーと鉛筆。
組み合わせが、おもしろいでしょ?

書店でたまたま手に取った本に、この写真がありました。パラパラめくっていたら、この写真が目に飛び込んできたのです。この写真に惹かれて、はい、お買いあげ〜。

で、この本の紹介を。


ボールペンとえんびつのこと
ボールペンとえんぴつのこと―銀座の小さな文具店
宇井野京子著 木楽舎

著者は、銀座四丁目で『五十音』というボールペンと鉛筆のお店のオーナー。この本で、その鉛筆とボールペンへの愛情と楽しいコレクションを披露しています。
筆者いわく、「ボールペンと鉛筆は、万年筆や毛筆に比べて、ちょっぴりヘナチョコ感のある筆記具。でも、実は『強い』筆記具だ。つまり、独自の存在感がある」と。

最初に紹介した、ゴディバのチョコレートバーを入れた鉛筆箱、あれは筆者の手作り。こんなチョコレートの贈り物も素敵ですね。

チョコレートが小道具として使われているのは、上の写真1点だけですが、ページをめくっているうちに、チョコレートと鉛筆って、共通するところがあるなあと思えてきました。

誰もが等しく持つに違いない懐かしさ、穏やかさ、長いあいだ親しまれてきた重み。
けっして手の届かない高価なものではなく、けれど、一つひとつにさりげなく意匠が凝らされていたりする、その貴重さ。
子どもが親しむものでありながら、大人の愉しみ方もできるところ。

そんな共通点を見つけながら、1ページ、1ぺージとめくっていきました。
著者の文房具に寄せる温かな文章はもちろん、郷愁を誘う写真がいい。

ボールペンはまだしも、鉛筆で書く機会が激減した今日この頃。
この本を読んだら急に、鉛筆の堅くて柔らかい感触を確かめたくなったのでした。

ボールペンと鉛筆の店『五十音』は、銀座4-3-5松輪ビル裏にあるそうです。
行ってみたいと思いつつ、実はまだお店に足を運んだことがありません。
お店の場所がわからなくて。

もちろん、調べればすぐにわかるのですが、ネットで調べて行くのは気が進まない。銀座をふらふらと歩いているうちに、「あっ、なんだ、ここにあったのか!」っていう出会いをしたい。そんな気がするのです。
posted by みなみ at 21:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | book
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。